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反射望遠鏡の主鏡のガラスは、鏡筒の金属より熱伝導率が低いので、昼間温まった熱が冷め難い性質があります。 気温が下がる夜になると早く冷える鏡筒と温度差が生まれ、暖かい主鏡から僅かですが湯気の様な気流が立ち昇ります。 この気流が鏡筒内気流で、惑星像の乱れの原因の一つになるのです。 主鏡に強制的に風を送って主鏡を早く冷やすことで、鏡筒内気流の減少が望めるので、冷却ファンをつけることにしました。 |
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笠井トレーディングの口径200mmF6のニュートン反射望遠鏡 GINJI200Nの主鏡は、シースルーです。その主鏡金具には、 4個の5mmの穴が開いています。 |
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その4個の穴に、4mmx長さ15mmのネジを取り付けました。 取り付け方法は、主鏡セルを鏡筒から取外し、さらに主鏡を 主鏡セルから外します。 主鏡セルに開いている穴は、主鏡側は広がっており、 4mm丸ビスの頭が沈み込むので主鏡には当たりません。 ネジを取り付けたら、主鏡を鏡筒に取り付け直します。 |
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主鏡セルに取り付けたネジを利用して冷却ファンの取り付け ネジ位置調整用のスペーサーを取り付けます。 スペーサーにはあらかじめ、冷却ファン取り付け用のネジ 4mmx長さ35mmを付けておきます。 |
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最後に、90mm角の冷却ファンとカバーを取り付けて完成です。 冷却ファンの振動が撮影に影響する場合は、撮影中はファンを 止める積りです。 |