R200SSの主鏡押えの改造

ニュートン反射望遠鏡の主鏡押えの爪が、見え味を落としていると言われているので、
主鏡押えを3ヶ所の爪からリングに変更してみました。              

爪の影響を嫌う方は、爪を絞りの様なリング隠す様な改良を行っています。     
それを行うと、主鏡を10〜20mm絞ることになり、解像度や集効力を低下さます。  
口径200mmを190mmに絞れば約10%、180mmに絞れば約20%の低下です。       

今回は、口径を絞らず内径199mmのリングで主鏡を押えることにしました。      

1.外形220mm、内径199mmの押えリング
主鏡押えリング
1.外形220mm、内径199mmの押えリング

ビクセンのR200SSの主鏡は、ガラスの外形が203mmと
主鏡の有効系200mmより直径で3mm大きいのです。

それを利用して主鏡を押えるられると思い、
厚さ2mmのアルミ板から外形220mm、内径199mmの
リングを作成しました。
半径方向で2mmの押え代ができます。

直接アルミ板が主鏡に触れるのは嫌なので、直径5mmの
ゴムベルトを半分切って、リングに接着しました。
2.押えリングで主鏡を固定した状態
主鏡を押させた状態
2.押えリングで主鏡を固定

元々あった3ヶ所の爪を止めるネジを利用してリングを
固定した状態です。

主鏡セルを揺すっても主鏡が動かない程度に主鏡を
押えます。
3.改造前後の恒星像の比較
改造前後の恒星像
3.改造前後の恒星像の比較

主鏡押えの交換前後に、直焦点でDFK21AF04で
プロキオンを撮影してみました。

主鏡押えの交換と光軸調整で、撮影時間は1時間違い
ますが、撮影条件は同じです。

改造後の恒星像の方が、若干スッキリした様に感じますが
劇的な効果は無さそうです。

元々、精度がそれほど高くないR200SSなので、この程度の
効果しか得られないのかもしれません。

GINJI200Nは、主鏡のガラス外形が有効径と同じ200mm
なので、この方法は使えません。

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from 2008.01.26