土星の環の衝効果(ハイリゲンシャイン効果)

2003年12月〜2006年2月の画像の測定結果(天文ガイド2006年5月号入選画像)

土星の環の衝効果
土星の環の衝効果とは、土星が衝の時期に土星の環が通常よりが明るくなる現象です。
この現象は、太陽の光が当たっている方向から見ることになる衝付近では、環を構成している粒子の反射光が
他の粒子に邪魔されない為に起きると考えられており、ハイリゲンシャイン効果とも呼ばれています。

国立天文台が公開している天体画像解析ソフト「マカリ」を使って、昨年の年11月3日、今年の1月8日と
衝当日1月28日の3画像の光度グラフを作ってみました。カラー画像では、カラーバランスの影響がでそうなので、
グレースケールに変換してから行いました。
11月3日(上段)や1月8日の画像(中断)では、B環の光度は土星本体の光度より若干低いかほぼ同じでしたが、
1月28日の画像(下段)では、B環の光度が土星本体の光度より確かに上がっていることが確認できました。

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