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17,18日に彦根で開催された木星会議の様子を両日のブログで充分にお伝えできていなかったので、以下に概略を記載します。
海部先生の特別公演「解けた冥王星のなぞ、新しい太陽系の姿」は、冥王星が惑星の座から外れた経緯、太陽系の惑星生成過程、新しい太陽系の惑星の分類の話でした。
天文学者の間では、かなり以前から冥王星を惑星と呼ぶには不自然なので、太陽系の惑星の再整理が必要との認識が一般的であり、何時、どの様な形で決めるかだけが課題だったそうです。
現在の太陽系の惑星の分類は、岩石惑星(水星・金星・地球・火星)、小惑星(火星軌道と木星軌道の間に点在する天体)、巨大ガス惑星(木星と土星)水惑星(天王星と海王星)、太陽系周辺天体(冥王星やセドナや彗星など)の5種類だそうです。
太陽系の惑星の生成過程は、概略は以下の通りだそうです。
太陽の周囲を回るダストはガスから、小さな岩石ができ、それが集まって無数の微惑星が誕生し、さらにその微惑星が合体して惑星になった。
火星までは、惑星が生まれる頃には、太陽の影響でガスが消失していたので、岩石惑星となった。
木星や土星付近では、ガスが残っていたので、巨大なガス惑星ができた。
天王星や海王星付近では、微惑星の公転スピードが遅く、惑星が誕生するのに時間がかかりガスが少なくなっており、残っていた水を集めた水惑星となった。
さらにその外側では、微惑星の公転スピードが非常に遅く、微惑星が合体するチャンスが少なく初期の微惑星がそのまま残った。冥王星はその太陽系初期にできた微惑星そのものだそうです。
なお、小惑星は、火星の外側に生まれた岩石惑星が、巨大な木星の影響で破壊された残骸だそうです。
今までモヤモヤしていた太陽系天体の分類が、これでかなりすっきりした感じで、有意義な公演だった感じています。
堀川氏の今年の木星のまとめは、今シーズンに相次いで発生した以下の5種類の珍しい現象の状況と考察の報告でした。
・2個の南熱帯撹乱(STrZ1&STrZ2)、・SEB撹乱、・mid-SEBoutbreak、
・NTBs撹乱とNTBの復活、・循環気流の確認
それらの現象は、単発でも十数年ぶり〜70年ぶりに発生した現象で、これだけまとめて発生したことは過去には無く、今シーズンの木星観察者は嬉しい悲鳴をあげていたました。
特に南熱帯撹乱とSEB撹乱により循環気流が確認されたことは興味深いことでした。
画像は、海部先生の特別公演で投影された太陽系惑星の生成過程と現在の分類の説明図、及び木星面現象の説明図です。
管理者のWebサイト「星への誘い」http://www.asahi-net.or.jp/~dy7s-ynym/ へもお越しください。
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ヨネヤンさん、こんばんは。
講義の内容、大変面白いですね。
火星と木星の間には小惑星帯があるんですね。しかも、小惑星は実は岩石惑星が破壊された残骸なんですね。初めて知りました。
また海王星の後にあった冥王星は太陽系初期に出来た微惑星そのものなんですね(海王星の後にはもう惑星が出来ないのも初めてしりました)。
太陽系天体は面白いですね。ますます興味を持ちました。
2007/11/19(月) 午後 11:57 [ うり坊 ] 返信する
彦根の木星会議は。実りあるものでしたね。随分ややこしく為りますから。読むだけにします。お疲れでしょうが。星を観察するなら。其れだけの参加する意味が有りますね。下は。早寝で見ませんでした。ヨネヤサンの探究心にポチ。
2007/11/20(火) 午前 0:27
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たいへん興味ある深い内容でした。
アマチュアのレベルが恐ろしく高いと言うことを認識させていただきました。真理の追究、これが研究なのだと、天文学は純粋な科学なのだと気がつきました。
2007/11/20(火) 午前 6:02
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素人の私にとっては初めて聞くことばかりなので大変興味深く勉強になります。この年で勉強という言葉はおかしいですね。
特に小惑星帯があるとは知りませんでした。
2007/11/20(火) 午前 9:28
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うり坊さん、コメントありがとうございます。
太陽系の惑星の生成過程は、高性能なスーパーコンピュータで、長時間シミュレーションして出した結果だそうです。
過去には戻れませんが、現在の姿から過去を推測するのも面白いですね。
2007/11/20(火) 午後 0:23
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ゆめこさん、コメントとポチをありがとうございます。
この様な、ことに疑問を感じ、それが何故かを探求するのが子供も頃から好きでした。
子供の頃の夢は天文学者でした。
2007/11/20(火) 午後 0:25
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alphratzさん、コメントありがとうございます。
プロが使える機材は少ないので、飛び飛びの観測となります。
でもアマチュアは、連続観測ができるし、人数も多いので、プロの研究を補完することに役立っている感じです。
私は、天体を見たり撮影するだけでなく、この様な研究にも興味があるので、この様な会合や三鷹などで開催される報告会に、できるだけ参加したいと思っています。
2007/11/20(火) 午後 0:28
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いそひよさん、コメントありがとうございます。
身近な太陽系にも知らないことが一杯だと思います。
それを少しづつ知りながら、星空を眺めると、星空の印象もかわるのではないでしょうか。
2007/11/20(火) 午後 0:30
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興味深く拝見しました。
私はこの手の話が大好きでTVで特集を組まれるときは必ず見るしニュートンを買ったりします。微惑星から原始惑星が作られるのは凄く短期間で行われたという話しを聞いたことがあるのですが勘違いかな?この図では長い期間なんですね。色々な説があるのでしょうか?
私も講義を受けてみたいです。部外者でも受講することは出来るのでしょうか?
2007/11/20(火) 午後 0:49
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なるほど、惑星の成分の違いはちゃんと理論付けられるんですね。
納得納得です。今回のかぐやのように遠くの惑星の生?画像をいつか見てみたいです。
2007/11/20(火) 午後 8:36
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T-Fixさん、コメント有り難うございます。
微惑星から原始惑星ができるまでの期間ですか?
私には100万年〜1000万年は、かなり短期間だと感じましたよ。
この様な講演の情報があったらお知らせしましょう。
2007/11/20(火) 午後 10:56
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ろくまんさん、コメント有り難うございます。
距離の遠い惑星では探査機からの動画は無理かな。
木星では、複数の画像から作成されたアニメーションがあり、結構面白いですよ。
2007/11/20(火) 午後 10:59
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会議の内容お伝えいただいてありがとうございます。
この記事読んで、木星の後半画像をまだ纏めていないことを
思い出してしまいました。今度時間を見つけて纏めようと思います。
2007/11/20(火) 午後 11:22
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シュミットさん、コメント有り難うございます。
木星の後半画像、楽しみにしています。いつごろの画像でしょうか。
10月に入ってからは撮影チャンスが少なく、情報が不足しています。
2007/11/21(水) 午前 7:46
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はじめまして。ランダムで伺わせていただきました。学生時代天文部に入っており観測活動の真似事をやっておりましたためか、ブログタイトル「星への誘い」 の重力に思わず引かれてしまいました。木星会議のレジュメとても興味深く拝見させて頂きました。先般巷をにぎわせた、冥王星降格(?)のニュースには驚き ましたが、この分類を読むとある意味、仕方がない一面もあることが分かりました。深宇宙に潜む巨大十番惑星、なんていうロマンが消えてしまったのは少々残 念な気がしますが・・・
2007/11/22(木) 午後 11:20 [ Gren ] 返信する
snowroad_expressさん、「星への誘い」への訪問とコメントありがとうございます。
論理的に考えれば当然でも、文化的に考えると、寂しいですね。
星の世界を思い出して、たまに星空を眺めて下さい。宜しくお願いします。
2007/11/22(木) 午後 11:46
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