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前回の記事の秋葉原で調達した機材は、皆様の推測通り、惑星カメラの冷却用に資材でした。
SONYの高感度CCD ICX618AQAとICX618ALAを搭載した新しいDFK、DMKカメラ出回り始めています。 このCCDを搭載したカメラとしては、以前からFlea3(フリー3)があり、それを購入して使っていました。 しかし、IEEE1394b接続なのでIEEE1394bカードと電源が必要、ケーブルが太くて扱い難い。 カメラを交換する時に、IEEE1394bカードを一旦ノートPCから外さないとカードが損傷する可能性がある。 と扱いが面倒でした。実際に、上記の事が判るまでに、IEEE1394bカードを1枚破損しました。 また、Flea3は、FireCaptureというソフトで動画を撮影できますが、0.654秒以上の低速撮影が出来ない。 カラーバランスの調整が面倒、など不都合な点がありました。 但し、それ以外を除けば、かなり優秀なソフト(IC Captureより良い)なので、今後も使う積りです。 それで、使い慣れていたDMK、DFKを入手することにしました。 先月までは、国内では田中光化学工業さんが発売されていましたが、結構高価でした。 あとは、海外から個人輸入するかですが、何かあった場合のアフタサービスが不安でした。 Imaging Source社の国内代理店のアルゴ社が販売を開始したので、購入して使い始めました。 性能的には、低速露出を除けば、Flea3とほぼ同じですが、USB接続なので扱いはかなり楽です。 カラーもIC Captureのホワイトバランス設定で発色の調整も楽です。 ただ、木星のメタンバンド撮影で、DMKのシャッタースピードを1秒以上にするとノイズが目立つのです。 そこで、ペルチェ素子での冷却を試みました。 15V4.5AのACアダプタを使うとDMKの外側の温度を外気温-10度まで冷やすことができました。 でも、CCDはそこまでは冷えず、CCDの保護ガラスに付けた温度センサーでは-7度程度でした。 1枚目の画像は、冷却しない状態でシャッタースピード 1.45秒で4分撮影した状態です。 室温が28度だったので、CCDの発熱で保護ガラス面の温度が上がっています。 ![]() 2枚目の画像は、15分間冷却後、上の画像と同じく 1.45秒で4分撮影した状態です。 ![]() 保護ガラス面の温度は約7度下がりました。ただ、湿度が高いので、DMKの外側は露でビッショです。 この結露対策ですが、最初は乾燥空気を送ることを考えましたが、大掛かりになるので諦め DMK内部にシリカゲルを充填することにしました。 保護ガラスの曇り止めは、シリカゲルを貼り付けた粘着テープで作った筒を差込ノズルの中にセット。 差込ノズルはフィルタ常設なので、内部はほぼ密閉なので、内部は乾燥状態を保てるでしょう。 シリカゲルを定期的に入れ替える必要はありそうですが、結露対策にはなりそうです。 実際に撮影した画像で冷却効果を確認して見ました。 まずは、1枚目と2枚目の画像を撮影した時に、DMKで撮影したダークフレームです。 上が非冷却、下が冷却で、共に1.65秒 ガンマ150で4分間撮影したダークフレームです。 ![]() ![]() その差は僅か、やはり外からの冷却では不十分な様です。 DMKのCCDを直接冷やせれば、効果は大きいと思いますが、小さなカメラなので、難しそうです。 実際に木星をメタンバンドで撮影(1.454秒 ガンマ120 4分間)した時の画像比較が下の画像です。 AVIの動画では、ノイズの差が見られますが、共にダーク補正を行えば、ほぼ同じ仕上がりでした。 でも、冷却したほうが、荒れは少ない感じです。 木星面の左上の輝点は第1衛星イオ本体です、その右上が永続白斑BAです。 この時は、主鏡圧迫があり光軸も狂っていたので、イオやBAが斜めに歪んでいます。 なお、メタンバンドで撮影すると模様の高度が推定できます。高度が高い模様がより明るく写ります。 GRSやBAは明るく写るの高層まで達している渦巻きと考えられています。 また赤道帯は高層の雲で、SEBやNEBは低層の雲と判断できます。 当初は、カラーのDBK21AU618の冷却と、Flea3のモノクロとカラーの冷却の強化を考えていましたが、 暫く様子見です。 管理者のWebサイト「星への誘い」へもお越しください。 |
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シリカゲルでの結露防止は素晴らしいアイデアですね!
冷却効果の画像を拝見する限り、効果的にノイズが減ってるように見えますが、まだまだ不十分なのでしょうか。
素晴らしいアイデアにポチ!
2011/8/27(土) 午後 1:37
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やっ てますねぇ。もっと大掛かりな改造をするのかと思っていましたが、これくらいなら私にも出来そうです。でも、私はここまで懲りません。横着モノですから、 Hirabayashiさん同様、スケッチの延長ぐらいのつもりで楽しもうと思います。今、DMK21AU04を物色中です。
2011/8/27(土) 午後 2:14
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早速の改造ですね。でも露がこんなにでるんですね。シリカゲルで直接吸湿してしまうというのが発想が面白いです。
ところでAVIの撮影でもやっぱりダークを引く必要があるんですね。いままで全くやっていなかった。AVIの状態で処理するんですよね。
2011/8/27(土) 午後 5:38
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高感度になると共にノイズも増えるのですね。
シリカゲル充填作戦で結露対策がうまくいくといいですね。
昨晩、米国西海岸からDxFK21AU618.ASが届きました。
この天気なので実写は無理そうですが、手元にDxFK21AU04.ASもあるので何か比較テストできればと考えています。
2011/8/27(土) 午後 6:18
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ダイナさん、コメントとポチをありがとうございます。
カメラの中の空気が乾燥すれば結露しない。ならば乾燥剤を入れればと思いつきました。
結構行けるアイデアかなと思っています。
2011/8/27(土) 午後 6:46
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mn3192さん、コメントをありがとうございます。
出来ればCCDを直接冷したかったけど、小さなカメラなので加工は無理そうでした。
カメラを無傷のままの簡単な冷却です。
常に新しいことを行わないと我慢できない性質なのです。
2011/8/27(土) 午後 6:49
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Eagleさん、コメントをありがとうございます。
シリカゲルを入れれば結露は無いかなと思いました。
Registaxにダーク・フラット減算機能があります。
ライトAVIと同じ条件でダークAVIを撮影し、そのAVIを使ってダーク画像を作り、それを使ってダーク減算です。
もし判らない点があれば、説明記事を作成します。
2011/8/27(土) 午後 6:52
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しける☆さん、コメントをありがとうございます。
シリカゲル充填で、何度も冷却して試写していますが、特に問題無さそうです。
そちらにもDxFK21AU618.ASが届きましたか。これからが楽しみですね。
2011/8/27(土) 午後 6:54
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冷 却によって明らかにノイズ量が軽減されているのは良く分かりますが、ダークやregistax処理すると違いが少ないというのはやや拍子抜けでしょうか。 惑星撮影はスタック数も多いし、惑星の位置もずれたりでノイズ成分が消えやすいのでしょうか。カメラのケース全体を発泡スチロール等で断熱すれば、より冷 却できるのでしょうが、難しい判断ですね。
2011/8/27(土) 午後 7:06
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やはり惑星用カメラの冷却に使われたんですね。
画像を拝見すると明らかにノイズが減っているように思います。
もっと劇的に改善するには大掛かりな改造が必要となってくるようですね。
でもコンポジットしたときの滑らかさは明らかに違いますのであとは使いながらじっくり煮詰めていくと言うことでしょうか?
それにしても天気が悪くてお手上げですね。
2011/8/27(土) 午後 7:30
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お久しぶりです。
何時も拝見させていただいています。
質問が在ります、今回使用のカメラは夏冬(外気温)の差で写真に変化が出ますか?例えば同じ露出時間で夏はノイズが多く冬は少ない等
2011/8/27(土) 午後 8:49[ えどり ]返信する
これを狙っていたんですね!
結露対策は凄いアイデアですね、ポチ一票行かせて頂きます。
ノイズも僅かとは言え冷却の効果が確実に現れるのがよく分かります。
私の手持ちのペルチェも惑星用カメラの冷却に使ってみたくなりました。
当初はDXの冷却を狙ったのですがハードルが高そうで自信がありません・・
2011/8/27(土) 午後 9:18[ **** ]返信する
とりぷるあいさん、コメントをありがとうございます。
カメラを断熱材で覆うアイデア、頂きます。
外気から遮断すれば冷却効果が増すのは確実。
発泡スチロールの材料はあるので工作してみます。
2011/8/27(土) 午後 9:27
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シュミットさん、コメントをありがとうございます。
ノイズが多いと、その影響が気になります。
気休めかも知れませんがノイズが少なければ、画像の精度も高まると思い、試行錯誤中です。
2011/8/27(土) 午後 9:29
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えどりさん、コメントをありがとうございます。
真夏と真冬では気温は20度以上違います。
ペルチェ素子で外気温より10度下げることでノイズは減ります。
外気温が20度下がればノイズの発生はかなり少なくなるので、撮影した画像の画質は高まるでしょう。
2011/8/27(土) 午後 9:32
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かいなおさん、コメントとポチをありがとうございます。
効果は少なくてもノイズが減れば、それなりの結果があると信じてトライです。
ペルチェ素子をお持ちなら、試すのも経験だと思います。
2011/8/27(土) 午後 9:35
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此れは難しくて駄目ですね。ご無沙汰しました。毎日雨か曇りで洗濯物も乾かずですが空を見るヨネヤンさんは出番が有りませんね。
暑かった猛暑もすっかり忘れて仕舞いました。今夜は雲の切れ間から星が見えましたが此れでは撮影いなら無いでしょうね。
台風が去って晴れが欲しいですね。
2011/8/28(日) 午前 0:29
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やはり、冷やしですね。
メタンバンドはそれだけ感度が低いんですね。
画像を見ると、冷却の効果感じられます。
しかし天気が思わしくないですね〜
台風も来ているし、でも今夜はいけそうですね。
2011/8/28(日) 午前 7:35
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結露が最大の難関なのですが(≧∇≦)ъ ナイス!なアイデアでのりきっちゃいましたね。乾燥剤だけ定期交換すればOKですね。
カメラだけスポンジを貼り付けるなどするともっと冷えますが、結露がどうなるかです。
2011/8/28(日) 午前 8:01
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ゆめこさん、コメントをありがとうございます。
猛暑は去ったけど天気が良くないですね。
でも、今日は好天の様なので、洗濯物を干すチャンスでしょう。
残暑に気をつけて下さい。
2011/8/28(日) 午前 10:53
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hideさん、コメントをありがとうございます。
メタンバンドは、光量が少なく高感度のDMK21AU618でも辛い対象です。
25cmクラスでは無理な対象なのかも。
今夜は晴れの予報ですが、快晴の期待は薄いかな。
2011/8/28(日) 午前 10:56
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ビスタさん、コメントをありがとうございます。
乾燥剤は、定期的に交換する積りです。レンジ加熱すれば再利用も可能で、手軽です。
発泡スチロールでの断熱を考えています。断熱すればケースの結露も少なくなる気がします。
2011/8/28(日) 午前 10:58
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新しいカメラ導入ですね!

イメージングソースのカメラはたしかに熱くなりますね。
でも結露するとちゃちな筐体のカメラなので恐そうです。
動画のダーク補正はレジスタックス後にかけられるのでしょうか?
2011/8/28(日) 午後 7:31[ ヤス ]返信する
ヤスさん、コメントをありがとうございます。
新たなカメラのCCDは感度が高い為か、以前のタイプとは比較にならない発熱です。
シリカゲルを充填すれば結露は防げそうです。
動画のダーク補正は、スタック中に行われています。
2011/8/28(日) 午後 9:27
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