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7日の未明に、雲と喧嘩しながら木星を撮影しました。
雲が目立つ空でしたが、晴れ間が増える傾向だったので機材を準備して撮影開始。 DBKでカラー撮影後、赤外とメタンバンド撮影でDMKに交換したら雲が木星を隠しました。 これで終了かと片付け始めたら、また晴れ間ができたので、再度DBKでカラー画像を撮影。 その時、カラーフォーマットをY800にし忘れ、Debaye出来なくなる失敗をしていました。 晴れ間が続いたので、再度DMKに交換し冷却しながら赤外とメタンバンドで撮影。 さらに拡大率を変えてメタンバンド撮影中に雲が広がりだし、そこで終了でした。 ![]() 画像の右下隅のマークをクリックすれば大きな画像が表示されます。 上の木星画像で面白い事に気が付きました。 DBKのカラー画像とDMKの赤外(807nmオーバー)画像を比較すると、両者の写りに違いがあります。 北半球のNNTBとNEBの北端にあるBarge(横長の暗斑)は赤外ではほとんど写っていません。 NEB自体も赤外の写りは淡いのです。SEBは大きな差は感じられません。 ![]() 画像の右下隅のマークをクリックすれば大きな画像が表示されます。 地球の気象衛星では、赤外線画像に高層の雲が写り、可視光画像には低層の雲が写ります。 そのことから、赤外で写り難い模様は木星大気中で低層にあるのではと感じています。 この件は、10月2日に開催される月惑星研究会の例会で確認する積りです。 メタンバンド画像では、木星大気中で高度が高い雲が明るく写ることは知られています。 今回撮影したメタンバンド画像で明るく写っているBAや赤道部分は高層の雲です。 SEBの北側やNEBは暗いので、低層の雲だと考えられています。 高感度のDMK21AU618を入手して冷却対応したのは、赤外やメタンバンド撮影が目的でした。 その目的を果たせ、それなりの違いを写せたのでペルチェ冷却を行った甲斐がありました。 9月9日追記 mn3192さんのコメントで気象衛星の赤外画像の意味を調べ直しました。 その結果、気象衛星の赤外画像では、低温な場所ほど明るく見えるように処理されている様です。 高層の雲は冷たいので明るくなっているのです。 私が赤外画像は反転処理をしていないので、気象衛星の画像を参考にした考察は間違いでした。 木星の大気は、赤外線を吸収し易い成分なので低層の模様が暗く写ると判断した方が良さそうです。 月惑星研究会の例会で、ベテランの方々の意見を聞いてみます。 管理者のWebサイト「星への誘い」へもお越しください。 |
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雲との喧嘩はヨネヤンさんの勝利ということですね。
どの画像もディテールが素晴らしいと思います。
フィルターで写りにすごく差がでるんですね。
メタバンドという言葉を始めて耳にしましたがどのような撮影技術なのですか?
2011/9/8(木) 午後 10:06[ **** ]返信する
赤外線、メタンバンドでの撮影用だったのですね。
雲の多い中の撮影、仕舞い掛けると晴れてくるのはなぜでしょう。
メタンバンドは-8nmですからプリズムも無しなんですね。
撮影データを見ても難しそうですが、曇りの中、難しい撮影と冷却カメラにポチ!です。
結露対策は上手く機能しているんですね。シリカゲルと似た乾燥剤でドライエイドと言うスペースシャトル内で使用されたという繰り返し乾燥・吸湿させるものがあるそうです。(使いきりでは無く、リユース出来るもの)
2011/9/8(木) 午後 10:32
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メタンバンドのコマは露出がすごく長いですね。
波長を変えて木星の気象を立体的に捉えるんですね。
レベル高すぎて私にはよくわからない領域です。
2011/9/9(金) 午前 0:18[ ヤス ]返信する
807nmの画像は今まであまり見たことがないのでとても新鮮です。
メタンバンドが高層の雲というのは定説だろうと思いますので
この赤外画像が低層の雲だと確認が取れれば木星の模様の生成
の仕組みについて更に研究が深まりますね。例会で是非発表をお願いします。
2011/9/9(金) 午前 0:38
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なるほど〜冷却の効果もあり赤外・メタンと上手く行き良かったですね、しかしこの天気には困りましたね〜
夜は気温が下がるのでよけい不安定になり
秋の夜長とは行きそうもないですね。
きれいなメタン傑作いきま〜す。
2011/9/9(金) 午前 8:42
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こんにちは。勤務先からこっそり書き込みしています。
そうですか、NEBのバージは赤外では写らないのですね。
それは興味深い発見ですね。
地球の雲の赤外画像で写るのは高層雲でしたっけ?。逆だったような・・・、間違っていたらごめんなさい。これから調べてみます。
2011/9/9(金) 午前 10:04[ mn3192 ]返信する
よねやんさん、地球の雲画像の場合、赤外線が弱いところは白く、強いところは黒くなるように処理されているのですね。
よろしくお願いします。根やんさんが撮影された赤外画像は同じように処理されているのでしょうか?。それなら低層の雲と言うことになります
2011/9/9(金) 午前 10:18[ mn3192 ]返信する
ともて興味深いです。赤外やメタンバンドで撮影すると、木星の模様の高度が判るということですよね〜
思わず木星の地表(は無いのでしょうが)から空を見上げるとどんな感じなのか想像しちゃいました。
BAに比較して、縞模様や暗斑にこんなに極端な違いあるとは驚きました!傑作★ポチ!お願いします!!
2011/9/9(金) 午後 0:31
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木星のガスも成分の違いによって、波長も異なるので波長を分けて撮影出来る事で得ることのできる画像は、非常に興味深いものですね。
継続されることで、変化の兆しも捉えることができる可能性が高まりますね♪
2011/9/9(金) 午後 8:07[ woodben2 ]返信する
かいなおさん、コメントをありがとうございます。
今年は快晴の星空に巡り合えず、毎回雲との戦いです。
メタンバンド画像は、メタンガスに吸収される889nmの波長を中心としたナローバンドフィルタを使って撮影した画像です。
木星大気にはメタンガスが多いので、木星大気の上層以外の雲から反射される太陽光は、889nmの波長が減少し、暗くなります。
その事を利用して木星の模様の高度を推定することが出来るのです。
ただ、CCDは889nmの赤外光への感度が低く、また+-8nmのナローバンドフィルタなので、光量が激減する為、撮影する為に高感度のカメラで長時間露出が必要です。
2011/9/9(金) 午後 9:22
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電球さん、コメントとポチをありがとうございます。
何故かは判りませんが、毎回、機材を出すと曇り、片付け始めると晴れるパターンです。
逆を狙って曇っているとき機材を出すと、そのまま曇り続けます。
メタンでは拡大率を上げられないので、プリズムを入れるスペースがありません。
私が使っているシリカゲルも、電子レンジでチンすれば元に戻るのでリユース可能なので、ドライエイドと同じタイプでしょう。
2011/9/9(金) 午後 9:25
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ヤスさん、コメントをありがとうございます。
CCDの感度が低い赤外域で+-8nmのナローバンドなので、相当露出を掛ける必要があります。
波長により写りが違うので色々と考察でき面白いです。
2011/9/9(金) 午後 9:27
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シュミットさん、コメントをありがとうございます。
mn3192さんのコメントで調べたら、赤外画像は、メタンバンドの様に単純ではなさそうです。
赤外画像での写りでは、高度と温度の両方が関係している感じなので、例会でしっかり確認してきます。
2011/9/9(金) 午後 9:28
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hideさん、コメントと傑作をありがとうございます。
毎晩の様に雲がでる空、本当に困りものです。
冷却が上手く行き、メタンバンドはノイズの影響が少なくなりました。
2011/9/9(金) 午後 9:29
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mn3192さん、コメントとアドバイスをありがとうございます。
気象衛星の赤外画像は低温な雲が明るく写るように処理されているので、高層の雲が明るく写ることには間違いはありませんでしたが、高度より温度に影響されているのですね。
私が撮影した赤外画像は、反転処理をしていないので、気象衛星の画像を参考にしての考察は間違いでした。
ケック天文台での近赤外線カメラによる木星撮影の研究の発表資料では、木星の大気はメタンバンドなど赤外線を吸収し易い成分なので低層の模様が暗く写るとの事でした。
月惑星研究会の例会で、ベテランの方々の意見を聞いてみます。
2011/9/9(金) 午後 9:32
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J-pro76さん、コメントと傑作をありがとうございます。
メタンバンドでは模様の高度差が良く判ると知っていましたが、赤外画像でもその傾向がある感じなので、しっかり確認したいと思っています。
2011/9/9(金) 午後 9:35
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woodben2さん、コメントをありがとうございます。
木星の大気の成分の違いまでを捉えるのは無理です。
模様の高度差を確認するのが精一杯の状態です。
2011/9/9(金) 午後 9:38
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ご無沙汰しています。昨夜は晴れてヨネヤンさん空を見ているかと思っていました。夜中は雲に邪魔をされましたか。暫らく振りの星空ですものね。画像無しで更新していません。☆☆。
2011/9/10(土) 午前 0:49
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ゆめこさん、コメントをありがとうございます。
昨夜は久しぶりに良く晴れており、綺麗な星空でした。
3時間ほど寝て、1時半に起きて朝まで惑星を撮影していました。
2011/9/10(土) 午前 11:47
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雲がある中でもきっちり成果がありますね。
冷却改造したナローバンド撮影も狙った効果があるようで素晴らしいです。
波長別の観測では可視光ではわからない惑星の気象状態がこのように分析できるのですね。
2011/9/10(土) 午後 2:51
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しける☆さん、コメントをありがとうございます。
冷却したので、低速・ハイガンマでもノイズが無く、撮影と処理が楽です。
波長による写り方の違いの理由を考えるのも面白いですよ。
2011/9/10(土) 午後 3:21
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