カシオのデジカメ QV−8000SX の改造
デジカメでは、オリオン星雲等のHαの赤色星雲は、赤く写りません。
それは、CCDが可視光以外に赤外線にも感じるので、赤外線除去フィルタが
使われているからです。
そこで、その赤外線除去フィルタを外してみることにしました。
条件が良い時に、M8干潟星雲でも撮影して、赤外線除去フィルタ除去の効果を
確認してみます。
以下にカシオのQV-8000SXの赤外線除去フィルタを取り外し手順を示します。
1.レンズ部分のカバー取り外し
QV-8000SXは、レンズ部分がデジカメ本体から分離しているので、CCDの取り出しが
非常に容易です。
まず、レンズカバーの3個のネジを外します。(下の画像の矢印のネジです)
次に、灰色のレンズカバーの後ろ半分を思い切って後ろに引いて外します。
カバーは爪で止まっているので、壊れるのではと思う位に引っ張らないと
外れません。次の画像が、カバーを外した状態です。
2.CCDの取り外し
レンズカバーが外れたら、レンズ部分の最後尾に3個のネジが見えます。
それを取ると、CCDを外す事ができます。次の画像の矢印で示すネジです。
3.赤外線除去フィルタ取り外し
CCDを外すと、CCDの上に水色の四角いガラスが乗っています。
それが、赤外線除去フィルタです。赤外線除去フィルタは、ただ乗っている
だけなので、持ち上げると簡単に取れます。
赤外線除去フィルタを取り外したら、あとは元通りに組み立てるだけです。
なお、赤外線除去フィルタを取り外すと、マクロ以外ではピントが合わなくなるので、
普段も使う時は、Hαの赤色星雲を撮影する時だけ、赤外線除去フィルタを取り外して
使う必要があります。